青空ライン *Third Story*
「しかも、連絡何回もしても出ないから心配したんだけど…」
と冷たい視線を向けられて、慌てて携帯をチェックしてみると
着信:3件
新着メール:2件
と表示されていた。
サイレントモードじゃなくてマナーモードにはしていたのに
…全然気付かなかった。
「ご、ごめんなさい。」
もう謝るしかない。
勉強に集中はしてたんだ…
いつも優からの連絡なら飛び付いちゃうくらいなのに。
「本当だよ。心配になって着替えないで帰ってきちゃったじゃん。」
だから…今日はジャージなんだ。
いつもはちゃんと私服に着替えてくるのに何でだろう?って思ってたら自分のせいだったんだ。
「本当に申し訳ないです…」
「まぁ、無事だったから良かったけど。次からはちゃんと出て。」
はぁ…と溜め息をつく優。
心配かけちゃった…
「…はい、ごめんなさい。」
しょぼんとしながら呟くと…
「部活疲れたから、充電させて?」
と言って腕を引っ張られてそのまま抱き締められた。