青空ライン *Third Story*



授業が始まる直前、トボトボ俯きながら教室に戻ると…



「大丈夫…?じゃないよね?」



と心配そうな顔をしながら、半分怒った顔をしながら希美が聞いてきた。



「大丈夫だよ!もう全然平気!心配掛けちゃってごめんね。



みんな何か言ってなかった?」



そのことが心残りだった。



もし、嘘がバレてたらどうしようって思ってたから。



「それは平気、私がフォローしといたから。」



と希美は言うけど、顔ではまだ本当に大丈夫?って顔をしている。



あたしは本当に本当に大丈夫!ほら、先生もう来るよ?と追いやって希美を席に戻した。



そして希美は最後に…



「もう無理しないで、優先輩に連絡したら…?」



と言って席に戻って行った。







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