青空ライン *Third Story*



「…そうなんだよね。」



本当にあたし何やってるんだろう。



去年、優たちの代が全国制覇してから一気に優だけじゃなくて



その他のレギュラーだった人たちも有名になった。



優から直接聞いた訳じゃないけど他の先輩からサッカーの他にファッションモデルのスカウトをされたことも聞いた。



もちろん、それは大学とサッカーに専念したいからと言って断ったみたいけど。



「ヤキモチ妬いたり、不安になっちゃう気持ちは私もあるから、私もあるから分からなくもないけど



ちゃんと優先輩のこと捕まえておきなよ?



狙っている女子たちはこの世に溢れかえるくらいたくさんいるんだからね!」



ズキッ



とその言葉が深く胸に突き刺さった。



「うん…」



そのことは分かっていたつもりだった。



でも、本当はちゃんとは分かってなかったのかもしれない。



だってこんなに落ち込んでいる自分がいるから。



「警告はしたからね!ちゃんと素直になりなよ!」



すごく必死にあたしに訴える希美。



希美がこうやって変に必死にあたしに言ってくる時っていつも大体裏がある。



長年希美と一緒にいるあたしには分かるんだ。



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