金平糖のような甘い甘い恋
 「もう無理!!限界!!
あたし行ってくる!!!」


 玲は椅子を後ろに倒し立ち上がった。


 「ど、どこに行くの?!」


 「決まってるでしょ!!
裕輔さんの元カノのとこよ!!」


 「駄目だよ!!元カノだって
決まったんじゃないんだから!!」


 あたしは行こうとした玲の腕を掴み
椅子に座らせた。


 「でも!!」


 「いいから。あたしは大丈夫だから♪」


 とあたしは笑いながら玲の肩をポンポンと叩いた。

 でも、あたしが無理やり笑ってるということは
玲は見破っているだろう。


 「麗香....」


 玲は心配そうな顔をした。


 「大丈夫!」


 あたしは精一杯笑った。


 「あ!裕輔先輩のとこに行かなくちゃ!
行ってくるね!!」


 時計を見ると昼休みになっていた。

 あたしは玲に手を振り屋上の階段を上がった。

 裕輔先輩には嫌がらせのことは言っていない。
 余計な心配させたくないしね。


 「おせぇよ」


 屋上のドアを開けると裕輔先輩がいた。

 裕輔先輩の顔を見ると安心するなぁ。
 不安が吹っ飛ぶ。


 「すいませんね」


 あたしは裕輔先輩の隣に行き
弁当を渡した。


 
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