金平糖のような甘い甘い恋
 「うん。やっぱ、うめぇ」


 あたしも容器の中から金平糖を一粒取り出し
口の中に入れた。

 
 「おいしい...」


 「うまいな!!」


 あれ....?
 なんかしょっぱい味がする。
 いつもは甘い味なのに
今日はしょっぱい味がする。


 「おい!なんで泣いてんだ?!」


 「え...」


 あたしは自分の頬を触った。

 すると、水滴なようなものが手についた。

 .....涙だった。


 「なんで...あたし泣いてるの?」


 なんで...?


 「やっぱりなんかあったんだろ?」


 裕輔先輩はあたしの頭を撫で優しく言った。
 そんな風にされると...弱音吐いちゃうよ。

 あたしは嫌がらせのことを裕輔先輩に話した。
 何をされたのか全部話した。


 「....あいつか」


 「違うよ!!元カノだって分かんないじゃん!!」


 余計な心配かけたくない....。


 「あいつに決まってるだろ。
話してくるわ」


 と不機嫌な顔をしながら立ち上がった。


 「駄目!」


 あたしは立ち上がり裕輔先輩の腕を掴んだ。





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