金平糖のような甘い甘い恋
 「ご、ごめ「謝るな!!」


 とあたしの口を手でふさいだ。


 「謝られると余計切ないから」


 連君はそう言って口をふさいでいた手を離し
立ち上がった。


 「あ~あ。振られちゃった」


 連君は笑いながら言った。


 「連君...ご「だからぁ!!」


 連君は謝ろうとしたあたしに
人差し指を向け


 「謝られると余計切ない!」


 と言った。


 「あいつに伝えてこいよ。
麗香の気持ち」


 とあたしに背を向けながら言った。


 「怖くても伝えてこいよ。
伝えなきゃ後悔すんぞ?」


 連君はあたしのほうを振り向き
ピースをした。


 「連君....」


 連君はあたしに背を向け保健室を出ていった。


 「...ありがとね。連君」


 怖いって思ってたら駄目だよね。
 今告んなきゃ後悔するよね。

 あたし頑張る。
 振られるとしても告るよ。

 連君の気持ち無駄にはしないから。


 あたしは一回深呼吸し気持ちを固め
保健室を勢い良く出ていった。
< 117 / 200 >

この作品をシェア

pagetop