金平糖のような甘い甘い恋
 「あ、あの...本当ですか?」


 あたしは裕輔先輩の顔を見ながら言った。


 「...あぁ。俺も麗香が好きだ」


 とピンク色に染まった顔が笑顔になった。


 「う...そ...」


 これは夢なの?
 あたしまだ寝てるの?

 ...だったら、覚めないでほしい。


 「嘘じゃねぇよ」


 裕輔先輩はあたしを包み込むように
抱きしめた。


 「俺も...お前が好きだよ」


 「裕輔先輩...」


 あたしは嬉しくなって大粒の涙を流した。


 「あ~泣くなってぇ」


 と頬に流れた涙を手で拭いた。


 「だ、だって...嬉しいんだもん」


 あたしを好きだったなんて...


 「俺も嬉しいよ」


 と言ってまた抱きしめてきた。


 「裕輔先輩...好き」


 「俺も...麗香が好きだ」


 初めて呼び捨てされた...。
 ほんとなんだね。
 ほんとにあたしのこと好きなんだね。

 信じていいんだよね。



「信じていいんですか?」


 「おう。信じろ」


 と優しく笑った。

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