金平糖のような甘い甘い恋

お泊り

 「それにしても...先にこされたなぁ」


 と悔しい顔をしながら言った。


 「え?先にこされたって?」


 あたし達は、手を繋ぎながら
裕輔先輩の家に向かっていた。


 「俺告ろうと思ってたから」


 「まじで?!」


 裕輔先輩は首を縦に振った。

 うそぉ...んじゃ、
待ってればよかったかな?...なんてね。


 「....俺の家に来るか?」


 と前を向きながら言った。


 「えっ?!」


 あたしは『家』という言葉に反応した。

 だ、だって...あたし達付き合ってるから
あれだよね?家に来るかって意味はあれだよね?

 そんな焦ってるあたしに


 「何もしねぇよ」


 と笑いながら言った。

 ...見透かされてた。


 「寒いし俺の家で休め。
てゆーか、今日俺の家に泊まれ」


 「はぁ?!?!」


 「別に何もしねぇから」


 ならいいや...ってそーゆう問題じゃなくて!!
 いきなりすぎません?!泊まるなんて!!


 「まず。俺の命令なんだからな」


 ....付き合っても俺様とSは変わりませんか。



 


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