金平糖のような甘い甘い恋
 「どうぞ」


 あたし達は、裕輔先輩の家に着き
裕輔先輩が玄関のドアを開けてくれた。


 「え、あ、はい」


 あたしは緊張したまま玄関に入った。


 「何緊張してんだよ。
親は夜まで来ねぇから」


 と笑いながら靴を脱いだ。


 「あ。夜まで来ないんだ...」


 ってことは...2人きり?!
 いや...深く考えるなあたし。
 別に何もしないって言ってたし。
 そうだよ。何もしないんだから...
あ~!!!もう!!何考えてんのよ!あたし!!


 「おい。何そこで突っ立ってんだ?」


 裕輔先輩は階段を上がっていた。


 「あ、ごめんなさい」


 あたしは靴を脱ぎ裕輔先輩のあとをついて行った。


 「ここ俺の部屋」


 と部屋のドアを開けた。


 「へぇ」


 以外にもきれいで、男の部屋とは思えなかった。


 「ほら、入れよ」


 とあたしの背中を押し
部屋の中に入れた。

 あたしは男の部屋に入るのが初めてで
かちこちになっていた。


 「ジュース持ってくるな」


 そう言って部屋から出ていった。
< 122 / 200 >

この作品をシェア

pagetop