金平糖のような甘い甘い恋
「キスしたら駄目なのか?」


 ...はぁ?!普通そんなこと聞きますか?!
 これじゃ言うしかないじゃん...。
 仕方ない!!ここは自分の恥を捨て言うしかない!!


 「....別にキスしてもいいですけど」


 よし!!言えた!!
 よく言えた!あたし!!


 「ふ~ん♪」


 とその言葉を待っていたかのような顔をした。

 「え...な、何?」


 裕輔先輩はあたしに近づいてきた。
 あたしは後ろに下がった。


 「なんで後ろに下がるんだよ。
キスしてもいいんだろ?」


 と近づきながらニヤリと笑った。

 もしかして...『キスしたら駄目なのか?』
この言葉って...わざと言ったの?!
 ...絶対にわざとだ!!
 このSめ!!


 「もう下がれねぇよ?」


 え?あたしは後ろを見た。
 すぐ後ろには壁があった。

 うそぉ...追い詰められた...。
 このS狼め!!


 「あ。今このS男めって思ったっしょ」


 「えっ」


 「顔に書いてある」


 うっそーん。
 顔に書いてる?!
....最悪。


 「んっ!!」


 裕輔先輩の唇で口を塞がられ
何も言えなくなったあたし。


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