金平糖のような甘い甘い恋
 「きゃっ...だから、
そーゆうことしないでってば!!」


 あたしは手を解き裕輔先輩の顔を見た。


 「椅子に座ってないと作ってあげませんよ!!」


 あたしがそう言うと
『はぁい』と言って椅子に戻った。

 ぷっ...子供みたい。


 「はい。できました♪」


 あたしは皿に盛りつけた
ミートスパゲッティを裕輔先輩の前に置いた。


 「おぉ!!待ってました!!」


 裕輔先輩はフォークを持ち
スパゲッティをすくい口の中に入れた。


 「どう?」


 口に合ってればいいけど...。


 「ちょ~うまい!!お前すごいな!!」


 フォークを進める手が速くなった。


 「そんなに焦んないで食べなくてもまだいっぱいあるから」


 あたしはそんな裕輔先輩に注意して
お茶を渡した。


 「だって、うめぇもん!!」


 か、可愛い....。
 子供じゃん...可愛すぎ!!
 
 あたしも自分の分のスパゲッティを
フォークですくい口の中に入れた。


 「ん。美味い♪」


 いつもの作るスパゲッティよりも美味しかった。

 きっと...好きな人に作ったからかな?

 あたしは目の前の裕輔先輩を見た。
 口の中に頬張りながら食べている裕輔先輩を見て
嬉しくなった。
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