金平糖のような甘い甘い恋
 「見ろよ!!始まってるぜ!!」


 俺は仕方なく女達を見た。

 走り出してる女もいれば
笑っている女もいた。

 その中に一人だけ相手が見つからないで
おどおどしていた女がいた。

 二人三脚では他中の人と組んで
やらなければならない。

 きっと、見つからないんだろうな。

 俺はその女を見ていた。

 女は他中の奴に話しかけようとするが
話しかけられないでいた。
 話しかける勇気がないんだろうな。
 
 でも、そんな女に他中の奴が話しかけてきて
やっと相手が見つかって組めたみたいだ。

 なぜかホッと安心する自分がいた。

 女を見ると組んだ相手と笑っていた。
 可愛い...俺はそう思った。


 ―ドキッ―


 その時、俺の胸が高鳴った。


 「おい。裕輔どうした?」


 「え?いや...別に」


 俺は目線を女に向けながら言った。

 目が離せなかった。
 なんでか分かんねぇけど。
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