金平糖のような甘い甘い恋
 それから2年が過ぎ
俺らの卒業式が終わって
外に出ると



 「花咲麗香!!俺と結婚してください!」



 という声が聞こえた。

 俺は声がした方を見た。

 すると、注目されている
麗香と裕輔という男がいた。

 この男は麗香の彼氏で
この状況から見ると
プロポーズしているらしい。

 
 「はぁ」



 最悪。
 好きな女がプロポーズされてるとこなんて
見たくもねぇ。

 俺はまだ麗香のことが好きだった。
 振られたけどな。

 前に麗香とは友達と言ったことがあったが
それは全部嘘。
 麗香に近づこうとして嘘を言った。
 あの男から奪ってやる。
 なんてそんなことは出来なかった。
 あの二人の間に入ろうなんて
最初から出来る訳がなかった。
 こんなことになるんだったら
最初から攻めて奪っとけば良かったと
今更後悔。

 麗香を見ると幸せそうな顔をしていた。

 でも、まぁ...麗香が幸せならそれで
いいんだけどな。
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