金平糖のような甘い甘い恋
第2章

泳ぎ方教えてあげる

「ミーンミーン」


 外からは夏を感じさせるセミの声が聞こえ


 「これはこれで――――」


 教室の中では先生の声が響き、
そして、この暑さ。

 ....授業に集中できるわけがない!!

 周りを見ると半分の人が
友達と話していた。

 
 ―キーンコーンカーンコーン―


 授業の終わりのチャイムが鳴った。


 「これで終わります」


 「「「やっほーい!!!!」」」


 チャイムが鳴りみんな
次の授業の準備を始めた。

 次の授業は...体育のプールだ。

 
 「麗香!!早く行くよ!!」


 と玲が早く早くと手を上下に動かしていた。


 「はいはい」


 あたし達は、水着を持って
プールに向い更衣室に入って
水着に着替えプールに入った。


 「きゃっ!冷たい!!」


 プールの水は冷たくて
あたしの熱くなった体を冷やした。


 「よぉし!!泳ぐぞぉ!!」


 隣の玲がゴーグルを装着し
先に泳いでいった。


 「待ってよぉ」


 そんな声は虚しくも玲の
耳には届かずどんどん進む玲。


 「はぁ....あたし、泳げないんだよ」


 そう。あたしは泳げない。

 ちっちゃい頃から泳げなくて
何度も練習したけど泳げなかった。

 だから、いつもはプールの時は
休んでるけど
今日は、自由みたいだから休まなかった。


 「はぁ」


 あたしはプールサイドに座り
足で水をパシャパシャと蹴っていた。



 

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