金平糖のような甘い甘い恋
 少ししてだんだん落ち着いてきた
あたしに裕輔先輩が


 「何があった?」


 と真剣な眼差しで言った。

 あたしはさっきのことを全部話した。
 蓮君のことを....。

 話を終えた瞬間、
あたしは裕輔先輩に抱きしめられた。

 
 「え?!裕輔先輩?」


 あたしはビックリして裕輔先輩の顔を見た。

 
 「むかつく」


 と言ってさっきよりきつく抱きしめてきた。


 「裕輔先輩....く、苦しい」


 「え?あぁ....ごめん」


 と言って力を緩めた。


 「あ....あの、裕輔先輩?」


 「黙れ」


 裕輔先輩はものすごく低い声で言った。
 こんな低い声聞いたの初めてだった。

 あたしは一瞬怖くなった。
 なぜ、そんな低い声を出しているのか。

 『黙れ』と言われたけど
聞きたい。あたしは勇気を振り絞って


 「な、なんで、そんなに低い声なんですか?」


 と聞いた。


 「....むかつくから」


 え?どーゆう意味?
 あたしはどーゆう意味なのか聞こうとしたけど
『喋るな。黙ってろ』と裕輔先輩にまた言われたので
黙っていた。

 裕輔先輩の声は低くて怒ってる様に見えたけど
抱きしめてる手からは裕輔先輩の
優しさが伝わってきた。  

 そんな優しさに安心してか
あたしはいつの間にか寝てしまった。
 


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