金平糖のような甘い甘い恋
 「んー.....」


 重たい瞼を開けると白い天井が目に映った。

 そして、背中にはベッドの感触があった。

 裕輔先輩が寝かせてくれたのかな?と
思いながら寝返りをしようとした。

 だけど、体が動かせない。

 なんでだろうと思いながら隣を見ると
目を開けてあたしを見ている裕輔先輩がいた。


 「え?!裕輔先輩?!」


 「おう。やっと起きたな」


 「やっとって...あたしいつから寝てましたっけ?
てか、なんで隣にいるんですか?!」


 裕輔先輩はそんなあたしをの言葉を無視して
あたしの背中に手を伸ばし抱きしめてきた。


 「え?!」


 あたしはそのせいで顔が熱くなり
体も熱くなった。


 「いいじゃん♪別に。
....さっき蓮っていう奴来てた」


 あたしはその名前を聞いた瞬間体が震えた。
 あたしの体が震えたのに気づいたのか


 「大丈夫だ。俺が追い返しといたから」


 とあたしの髪を撫でながら言った。


 「そ、そうですか。
てか、もう離してもいいですよ!!」


 「...俺眠いから。おやすみ」


 とあたしの言葉を無視して
裕輔先輩は眠そうにまぶたを
下ろしながら言った。


 「え?寝ないでくださいよ!!
起きてください!裕輔先輩!!」


 あたしは裕輔先輩の耳元で言ってみたが
裕輔先輩はあたしを無視しそのまま寝てしまった。


 「もう....」


 仕方ないなぁと思いながらも
嬉しいと思っている自分がいた。


 「....あたしも、寝るか」


 あたしは諦めて寝ることにした。

 


 


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