金平糖のような甘い甘い恋
 あたしは更衣室に入り水着に着替えた。


 「裕輔先輩いるかな?」


 あたしはタオルを体に巻きながら更衣室を出た。

 
 ―パシャパシャ―


 水を蹴る音がした。

 あたしはプールを見た。

 すると...


 「お前遅すぎ」


 とプールサイドに座って水を蹴っている裕輔先輩がいた。


 「あ...ごめんなさい。
てか、ほんとに来たんですね」


 「は?意味分かんね」


 と言って立ち上がって近づいてきた。


 「っ....」


 ...当たり前だけど...裕輔先輩は上半身裸で、
腹筋が割れてて体が引き締まっていた。

 あたしは恥ずかしくなって顔を背けた。


 「お前なんでタオル巻いてんの?」


 といつの間にか目の前に来ていた裕輔先輩が
あたしの体に巻いてあるタオルを指差した。


 「....体が太いからです」


 と言いながらあたしは一歩後ろに下がった。


 「どこが太いの?」


 と言って一歩前に出てきた裕輔先輩。


 「全部が太いんです!!」


 と言ってまた後ろに下がったあたし。


 「太くないから」


 と言って一歩前に出てきた裕輔先輩。

 そんな話をしながら動いていると
背中に壁があたった。

 あたしはいつの間にか裕輔先輩に追い詰められていた。


 

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