金平糖のような甘い甘い恋
 「気に入ったならあげますよ。これ」


 まだ家にあるしね。

 あたしは、金平糖の袋を
男に渡した。


 「まじで?んじゃ、もらう」


 と言って袋を受け取った男。


 「てか、お前1年?」


 男はあたしの隣に来て質問してきた。


 「そうですけど?」


 「ふーん。あ。俺2年の吉田裕輔だから。
お前は?」


 「あたしですか?
あたしは、花咲麗香です」


 「麗香...んじゃ、
麗香ちゃん、これもらうね」


 「はい」


 男はまた金平糖を食べた。

 どんだけ気に入ったんだろう。
 
 ま、気にいるほど
美味しいのは分かるけど。


 





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