金平糖のような甘い甘い恋
 「俺いい所知ってるから。そこに行こうぜ」


 あたしが食べたのを確認して
立ち上がってあたしを見ながら言った。


 「いい所?」


 「うん。花火がきれにに見えるとこ。
俺毎年来てるから見つけたんだよな」


 「へぇ~んじゃ、そこに行きましょうか!」


 そっかぁ。裕輔先輩毎年来てるんだぁ。


 「よし!!行くか!!」


 ゴミをゴミ箱に入れあたしの手を繋ぎ
神社から離れた所に来た。


 「あそこの坂登ればあるから」


 と言って裕輔先輩は坂を指差した。


 「おぉ。んじゃ、行こう!!」


 あたしは先に歩いた。


 「おいおい。手繋いでるんだから」


 転けそうになった裕輔先輩が言って
繋いでいる手をあたしに見せてきた。


 「あ!すいません!」


 あたしは裕輔先輩の隣に戻った。


 「よしよし。それでいい」


 と言いながらあたしの頭を撫でた。

 な、なんか、子供扱いされてるような...。


 「着いたぞ」


 そんなことを思っていたら
いつの間にか着いていた。


 「ここ?」


 裕輔先輩は首を縦に振った。


 あたしは目の前を見た。
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