金平糖のような甘い甘い恋
 「れ、連君?どうしたの?」


 あたしは裕輔先輩から離れようとしたけど
裕輔先輩に引き戻された。


 「ゆ、裕輔先輩?」


 あたしはビックリして裕輔先輩の顔を見たが
裕輔先輩の目は連君を睨んでいた。

 あたしは一瞬怖くなった。


 「何しにきた?」


 裕輔先輩はあたしを抱きながら連君に言った。


 「麗香を見に来ただけです。
あなたこそ麗香に何してんですか?」


 連君は裕輔先輩を睨みながら言った。
 二人の目からは火花が散っていた。

 なんなの?この2人...どうしたんだろう。


 「見てのとおり麗香ちゃんを抱きしめてんだよ」


 裕輔先輩は言った瞬間、
さっきよりも強く抱きしめてきた。

 まるで、連君に見せつけるかのように。


 「あっそうですか。なら、俺は出ていきます。
じゃあね。麗香」


 連君は麗香の部分だけ強調して
保健室から出ていった。


 「....チッ」


 え?今のって...舌打ち?!
 裕輔先輩が舌打ちした?!
 なんで?!


 「あ、あの...舌打ちしました?」


 「え?あぁ...したけど」


 裕輔先輩はキレ気味で答えた。

 明らかに怒ってるよね...なんで?!
 あたし何かしたっけ?!

 


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