七夕☆Angel
「おい、何言ってんの?まだハタチだぞ?将来って…」

れんは最初『冗談だろ?』って感じで笑っていた。

そのうち、真面目な私の顔を見て、れんの表情が変わった。

「まじで言ってんの?それって…別れるってこと?」

「れん、ずっと変わらないんだもん…これからも変わらないって言うんなら…別れる。」

自分の心臓がドキドキ鳴っているのが分かった。

『お願い!別れたりしないって言って!』

私は願った。

しばらくれんは黙って考え込んでいた。

珍しく真面目な顔で…

すると、重々しく口を開いた。

「…そっか…それじゃぁ仕方ないよな…お前がそう望むなら、別れるしかないよな…」

『え?うそでしょ?』

れんの言葉に、私は動揺した。

私は賭に負けた。

私は何も言えずに、その場を走り去ってしまった。
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