七夕☆Angel
食事が終わり、私はお皿を洗っていた。

考えてみると、私とかけるが恋人同士になってから、キスもしていない。

デートの時に手は繋ぐが、それ以上の事はなかった。

別に、キスやその先の事を望んでいる訳ではないが、かけるには全くそんな気がないのか、それとも、れんの事を引きずっている私に気を遣っているのか…

それは分からなかった。

そんな事を考えている時…

「ゆめみ。今日はありがとう。」

洗い物をしている私の後ろから、かけるが急に抱き着いてきた。

初めてかけるに抱きしめられた。

「急にどうしたの?」

「いや、邪魔してごめんね。」

かけるが離れた。

少し期待を裏切られた感じがした。

かけるが急に抱きしめた理由も分からないまま、私は皿洗いを続けた。
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