七夕☆Angel
それからどの位歩いただろう?

れんは追いかけて来ない。

『私達、終わっちゃったんだ…』

そんな風に思ったが、不思議とまだ実感が沸かなかった。

自分から別れる道を踏み出したのに。

さっきまでれんといた駅は、もう見えなくなってしまった。

「れん…」

小さくつぶやいたら、急に一気に涙が溢れてきた。

『私はれんの事好きなんだよ…まだまだずっと一緒に居たいんだよ…』

涙が止まらなくなっていた。

れんの事を嫌いになった訳ではないのだから、当然かもしれない。
< 4 / 69 >

この作品をシェア

pagetop