七夕☆Angel
ある日、かけるとデートに出掛けた。

久しぶりに、私は服を買おうと決めていた。

『かけるに選んでもらおう。』

そう思って、楽しみにして出掛けた。

『かけるが好きそうな服…好きそうな…』

そんな事を考えながら、店を見てまわったが、なかなかこれという決め手のある物が見当たらなかった。

今までは、自分の好みというより、れんの好みで服や髪形を選んでいた自分がいた。

ただ、7月7日、あの日に着ていた私のお気に入りのキャミは違った。

あれは、れんの好みなんかではなく、私が一目惚れをして、衝動買いをしてしまった物だった。

あれを着ると、れんからよく「かわいらし過ぎない?」なんて言われていた。

合コンの日、かけるに「似合ってる」と言われた時は、すごく嬉しかった。
< 40 / 69 >

この作品をシェア

pagetop