七夕☆Angel
いつもれんと一緒に歩いていたから、一人で歩くことなんてなかった。

もちろん、ナンパなんてされたことなかった。

『どうしよ〜…とりあえず逃げるしかないか!』

私は気を取り直した。

「あの〜、私、急いでいるので…」

私の精一杯の拒否のセリフだった。

「え〜?そんなこと言わないでさぁ!一緒に行こぉよ!」

ナンパ男がまだ誘ってくる。

『このナンパ男、しつこいな〜。』

私はなかなかその場を逃げ切れないでいた。

私は半分イライラし始めていた。

そんな時、誰かが私の肩に手をまわしてきた。

『まさか、ナンパ男の仲間!?』

私はそう思って肩をすくめた。
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