魔界のお姫様。ー3人の悪魔たちー
セル

荒れ果てたジュノバス。


やり方が2年前と同じだ。

女、子供構わず殺られている。



怪我人を城へと運ぶ。



「セル!セル大変だよ!!」

城へ行くと、ティムが慌てて駆け寄ってきた。


ん…?


ルウナの気配がしない…



「ティム、ルウナは?
って、その怪我は?」


「怪我は対したないけど
頭をやられて気を失ってたんだ。」


ティムがやられた?

魔力は、俺達より上なはず。


ティムがやられるはずなんかないのに…



「ティム!!ルウナが!」

「ティア様!血が!」


ティア様まで怪我をした。


一体何が…


「これはやっかいなことになったな。
2年前より大きなことになった。」


ティムが難しい顔をしている。


「セル、今すぐベーモンドを呼んでちょうだい。
それからネルフ、ラウルも城へ。ルウナが…ルウナがいなくなってしまったのよ」



ルウナがいなくなった?



「結界を張ってあったじゃないですか!!」


「結界を破るのは無理だ。ただ…この城の人間で悪魔ならできる。」


この城の人間…で悪魔ならできる?


そんな…



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