魔界のお姫様。ー3人の悪魔たちー
「あ~面白くない。
ルウナはラウルが好きなんだね。」


「……。」


「言ったでしょ?ルウナは僕を選ぶって。」


「い…いまの…モーガンは嫌いよ…」


声を振り絞って言った。


するとスッとはりつけられていた感覚がなくなり解放された。


「そーゆう強きなとこ、
好きだよ。」


チュッとおでこにモーガンの唇が触れた。


「いや…」


「めちゃくちゃに壊したくなるよ。ルウナ…」


冷たく笑うと、チクリと何かが首筋に当たる。


モーガンの歯…?


「ちょ…モーガン…」


「僕実はね、ヴァンパイアの血が混ざってるんだよ。」


え…!?

モーガンにヴァンパイアの血が混ざってる?


でも、城には結界が張ってあってヴァンパイアは入れないはず。


「ルウナの血って美味しそう。」


チクリ…首筋に痛みが走る。


「痛ッッ…」


「…すっごッッ…魔力が流れ込んでくるよ。」



だんだんと意識が朦朧としてくる。




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