魔界のお姫様。ー3人の悪魔たちー
ルウナ

目が覚めると、食事がおかれていた。


そして、緑の髪の毛をしていて、体ががっしりした男が塀の外にいた。


「目、覚めたみたいだな。」


「誰?モーガンは!?
ここから出して!」


興奮するアタシを、冷めた目で見る男。


「うるさい姫だな。」


「う"っ…く…」


動けない…


また何かとりついたように動けなくなってしまった。

魔力をあげようとしてみるけど…力が抜けてしまう。

「俺は、アルビナ一味
モーガンの仲間のロイだ。」


アルビナ一味と聞いてもわからない。


「フンッッ…お気楽な姫は何にも知らないんだな。
教えてやるよ。俺たちアルビナはヴァンパイア族。
そして、モーガンはヨウゼフ様の息子だ…」


ヨウゼフの息子…!!


2年前の襲撃の時の中心人物。


信じられない。

モーガンには親はいないって…


「う…そ言わないで!」


アタシが叫ぶとスッと解放された。


へなへなと座り込んだ。



「クッハハハハ…
今に見てろよ。魔界の支配者はモーガンそして俺達ヴァンパイアが支配者になる。お前の父親も、母親も全員居なくなる。」



「そんなッッ!」


衝撃的な事実を聞かされアタシは固まってしまう。



「とにかく飯を食え。」


不適な笑みを浮かべると、ロイは去っていった。



どうしよう…


パパ、ママ、ラウル…


大事な皆が居なくなる…



モーガンがそんなことするはずないよね!?




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