魔界のお姫様。ー3人の悪魔たちー
瑛太

「な…なんだよこのシャボン玉みてーの。」

俺の周りにシャボン玉みてーのがはっている。

しかも俺、浮いてるし!


「これは、結界。
まだ半分人間だから、人間だと他のものにバレるといろいろと面倒なんだ。」


「は?半分人間ってどーゆうことだよ!!」


「それはまた後ほど…」


つーかコイツ無表情だし、感じ悪っ


そんなことより…


「お前何で浮いてんだ?」

「魔力があれば誰でも浮ける。人間と違って歩かなくたっていいんだ。」


やっぱり人間じゃねえの?


一体何がどうなってるんだよ…


「アイツ等も悪魔か?」

俺の下に広がる街並みに
変な格好の奴等が歩いてる。


「ああ。
この村はジュノバス村と言って魔力が高い悪魔たちが住んでいる。他にも、中級悪魔の村、スーザニア…下級悪魔のイーザスがあるんだ。」



「へえ。
なあ、魔界っつうのは悪魔以外いねえの?」



「あぁ。ちょっと待って…」

無表情のやつがそう言ったら、パーッッと光った。


あの時と同じだ…


今思い出した…

ルウナがいなくなった時、コイツが隣にいて、光っていなくなったんだ。



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