魔界のお姫様。ー3人の悪魔たちー
「俺、ルウナに惚れたから。」


「え…あの…」


「人間界にいるとき始めてみた時から一目惚れしてた。
お前がいなくなった時、ルウナの存在はないと思ってたけど…なんか忘れられなくて…ずっと好きだったような気がしたんだよ。
で、お前をずっと探してた。
まさかこんな形で再会するとはおもわなかったけど…」


顎を持たれて、エルムの金色の髪と金色の目から目が離せなくなってしまう。


まさか…エルムがアタシを…



「わかってるんだ。
お前がラウルとくっついてること…
なあ、俺じゃダメ?」


切ない瞳で、掠れた声が胸を締め付ける。


「エルム…」


「なあ、俺にしろよ!
ラウルと最近会ってねえんだろ?このまま俺にしろって。」


力強く抱き締められた。


体が痛いと同時に心がいたい。

でも言わなきゃ…


「エルム…ゴメン!」


「………。」


「アタシはラウルを愛してるの。ラウルの側にいたいの!」



グイッッとエルムの胸板を押す。



「ルウナ…」


今にも泣き出しそうなエルム。


「俺は…まだ諦めねえからな…」


それだけ言ってエルムは去った。



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