魔界のお姫様。ー3人の悪魔たちー
大広間に行くと、パパとママ、ネルフ、ティムやオリーブ…城の者全員集まっていた。


「ルウナ、婿にする者はもう決まったか?」


「はい…パパ。」


「ルウナがもしも、まだ迷いがあるなら少し日を伸ばしてもいいのよ。」


「ママ、迷いなんかないわ。」



「そうか。では3人を呼ぼう。」


ガチャリと扉が開き、
3人が入って来た。

思えば、魔界にやって来た時もこうして出逢ったんだ。


モーガンがいないことが
少し残念だけれど…


ラウル、セル、エルムは
アタシの前に膝まづいた。

アタシはペコリと頭を下げる。


一瞬、ラウルと目があったけれど、すぐにそらされた。


「それでは、ルウナ様この3人の婿候補の中から選んだ者の手をお取りください。」


最初は絶対、恋に落ちるなんてありえなりと思った。

強引だし、偉そうだし…
第一、決められた婿候補なんかを好きになるはずないと思ってた。


舞踏会で強引に踊らされたり…

散歩も無理矢理つれてかれたり…

キスされたり…


全てが初めてで戸惑った。


それがいつしか当たり前になって…

アタシはラウルを愛していた。


何があっても離れたくない。


だから…






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