魔界のお姫様。ー3人の悪魔たちー
「ラウル、ルウナはそう言っているが?」


「ルウナ…。」


ラウルは、アタシをギュッと抱きしめた。


「全くお騒がせなふたりだな~。
では、我が魔界の姫の婿はラウルに決定する。
みんないいな?」


パチパチと拍手が聞こえる。


「ッッチェッ…
結局俺の負けかよ…
ま、しょうがないから認めてやるよ。」


言葉は少し乱暴だったけどエルムの顔は笑っていた。


「ラウル、魔界の王の座を任せたな。」


パパは、ラウルに近づきあるものを渡した。


パパがいつも身に付けていた重そうなネックレス。


「これは王になったものしか身に付けれない石が埋め込んである。明日から王を任せたぞ。それとルウナを宜しくな。」


「はい。任せてください。この魔界もルウナも絶対守ります。」



「では、明日結婚式を行う。新魔王の誕生だ。」





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