魔界のお姫様。ー3人の悪魔たちー
瑛太の記憶からアタシの
存在が…消えた。



「何で…」


「本来ならば、悪魔と人間の接触は禁じられています。まして、ルウナ様は魔界の姫。ですので記憶は消しました。」



「そんな…簡単に言わないでよ!瑛太は…瑛太はアタシの…親友…」


親友…だったのに…。



「瑛太様をお守りするためでもあるのです。」



「魔界の者にとって人間は、餌にすぎない。
ヴァンパイアは血をすう。
我々だって元は、人間を襲う生き物。今は人間への接触を禁じられていますのでそれはございませんが…
中には人間を襲う者がまだおります。
瑛太様の存在がわかれば、襲われるかのせいもあるのですよ。」




「じゃあ、もう…会えないのね。」



寂しい…



寂しいけれど…




これもアタシの宿命…



魔界の姫という事実を受け入れる以上は…






< 20 / 196 >

この作品をシェア

pagetop