魔界のお姫様。ー3人の悪魔たちー
今度は成功…!?


「うわああああッッ」


ズタッッ



「ルウナ!大丈夫か?」


パパのところへは移動できたものの…



床に見事に落下…




「いったあ…」



「なかなか面白い登場の仕方だな。」



「パパ…今レッスン中で…空間移動の練習してるんだけど…」


「そうか。
頑張ってるんだな。」



にっこり微笑み、
大きな手が頭を撫でる。



パパとママの存在を思い出してから、パパの優しさ、ママの優しさを感じる。




人間でいた時は、親の存在なんて気にもしなかった。



けれど、悪魔でびっくりしたけど…


しかもこの優しいパパが
魔王なんてもっとびっくりだけど…



この人がアタシの親であることは紛れもない事実。




「ルウナちゅあん、
戻っておいで~」


あれ、ここにいないはずのティムの声…。



アタシの頭に聞こえてきた。




悪魔って魔法使いみたいだ。




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