魔界のお姫様。ー3人の悪魔たちー
コンコンッッ…。

ノックが聞こえ、ガチャリとドアが開いた。


すると、スッとラウルが
離れた。


「ルウナ様、朝でございます…おや、ラウルが来ていたのか。寝起きが悪いルウナ様を起こしてもらい助かった。」


は…?


普通は、大事な姫の部屋にむやみに入ったんだから、注意しなさいよ!


世話係の癖に…


「いえ。
ネルフさん、今日の姫のご予定は?」


ラウルの態度の変わりように驚いた。


昨日の、きちんとした
態度だ。

立場はネルフの方が上のようだ。

二重人格…!!



「今日は昼食の後、レッスンがあるけど、その後はなにもない。」


「そうですか。
では、姫を連れ出しても宜しいですか?」


「ええ。
庭なら構わない。ベーモンド様の許可は?」


「勿論!
では姫、参りましょうか。」


え…。


グイグイ引っ張られ
部屋から連れ出された

 
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