魔界のお姫様。ー3人の悪魔たちー
ノロノロと制服に着替え、軽く髪の毛を整える。


前から気になってたけど、アタシの髪はブロンド。

それに目が青い。


なんかのハーフなのかな。


2階の自分の部屋から、
一階に降りる。


「ルウナ、また遅刻じゃないの~」


「だって、朝は苦手なんだもん…」


朝からガミガミうるさい
おばさんだな~。


おばさんは、アタシに名字をくれた人。



そして、ここの施設の園長。


アタシは、2年前気づいたらここにいた。


それからずっとここで世話になっている。



なぜここに来たのかわからない…


当時、アタシは施設の庭に倒れていたらしい。



2年前以降の記憶はない。



不思議だらけだけど、
考えるの面倒だから辞めた。



それなりに楽しんでるし。



呑気に野菜ジュースを飲み干し、学校へ行く。



「いってきまあ~す~」


そう言って立ち上がろうとしたとき、ドクンと胸が痛くなった。



……っクっっ。


「ルウナ?どうかした?」


「…なんでもない。」



おばさんに声をかけられ
胸の痛みは無くなった。



ほんの一瞬…


ほんの一瞬だけれど…



誰かが私を呼んでいたような…



まさか幽霊?



アタシ霊感あったりするの!?



気のせいか…



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