魔界のお姫様。ー3人の悪魔たちー
「まあいい…。」


スッと殺気が引き、
ラウルはアタシから離れた。


なんなの…


「なんなのよ…その余裕さ…」


「いずれ、お前は俺のものになるから。そして俺は王になる。」


「そんなに王になりたいの?」


結局はアタシじゃなくて
王になりたいだけじゃん!


「俺はお前を手に入れたい。」


「へ…」


急に真剣な顔をするラウル。



「この俺を本気にさせた姫だ。手に入れないはずがないだろう。」



ニヤリと笑ったその口元。尖った歯がちらりと見える。



その笑った顔に何故かドキッッとしてしまった。



「ほら、もうすぐレッスンだろ。ボケッとしてねーでさっさと歩け。」



ダメダメ…


こんな俺様誰が選ぶもんですか!




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