魔界のお姫様。ー3人の悪魔たちー
パパに呼ばれて、
パパの部屋に行くと…


黒い髪の女の子…多分エレンだろう。
エレンと一緒にラウルもいた。



エレンは、アタシを無表情で見ている。



「パパ、どうしたの?」



「ルウナ、この子は今日から城で働くエレンだ。
ルウナと同じ歳なんだ。」


「エレン…もう病気はいいの?」


アタシはエレンに言ったつもりだけど…


エレンは口を開かず、
変わりにラウルが口を開いた。


「姫、エレンの病気はだいぶ良くなりました。」


「そう…」


ラウルの顔は、いつもより優しい。



そう思うとチクリと胸が痛む…



「ルウナ、エレンには家も家族もいないんだ。
だから、エレンと仲良くしてやってくれ。」


エレンもラウルやモーガンと同じ…


「わかったわ。」


エレンには何かありそうだ。


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