ウィルルケビン☆ロリンソン
「ねぇ~」
まるで駄々っ子
誰もが言うことを聞いてくれた、末っ子三男とはこんなものか
自分の欲求が満たされるまで、しつこくこれを続けるわけだ
因みに穂積には3人の姉と、2人の兄がおり、今現在までもこの見た目のせいか猫可愛がりされている。
そう、穂積の外見はこの上なく可愛らしい。
女の私がイヤになるくらい。
女の子のような可愛らしさだ。
「黙れ、穂積。これが何か、私が今考えているんだ。邪魔するな。」
「え~、ユカリのじゃないの?何かの暗号?それとも呪文?」
コイツと同じ思考回路だと知らされて、ちょっと私は悲しくなった。
「あ!ダイイングメッセージとかは?」
「この部屋のどこに死体があるんだ。」
「あ~あ、生き字引みたいなユカリがわかんないんじゃ俺にわかるわけないかぁ」
生き字引…?おばあちゃんか、私は。
穂積め。後で滅殺してくれる
「…事件かもな」