ウィルルケビン☆ロリンソン
「え~っとねぇ」
その言葉に嬉々として語り出す穂積。
全く…単純すぎる。
生のまま何もつけずに食べるきゅうりの味くらい単純だ。
「よくわかんない」
…今のはずっこけるべきだったのか?
唖然とする私を放置して穂積は語る。
「なんか、暗号か呪文かなと思ったんだけど、これはもう実証あるのみだし。だから…」
「だから?」
嫌な予感
真夏でもないのに、背中を汗が伝った気がした
「実証手伝って♪」
♪というよりむしろ真っ黒いハートを語尾につけながらお願いされる。
「嫌D「やってくれるでしょ?」」
だめだユカリ、耐えるんだ。ここで穂積に負けるわけにはいかない!
前方からはおめめウルウル光線
「…生け贄にはならないからな。」
…負けた。
「やったぁー!!」
ハァ
もうため息しか出ない