ウィルルケビン☆ロリンソン



「…穂積、何をやっている」



「魔法陣書いてるんだけど。」



いやいや、おかしいから。

なんで事務所のソファーと机を端に寄せて魔法陣を書く必要があるんだ?



「久しぶりだね、こういうの。
高校の時をと思い出さない?
生け贄用のカエルって今の時期いるかな?」



引かないでください。

※魔法学校に通っていたわけではありません。

魔法陣を書く授業もありませんでした。



「…いないんじゃない?ここら辺でカエルって見たことないし」



穂積との接点である部活は写真部だ


ただし




中身はオカルト研究会だったけど。



写真部で心霊写真が蔓延した時期があり、その後だんだんそんな部活になってしまったのだ。



きっとあれは…穂積の策略



「書けた!!これで合ってるっけ?」



さあ、私は書いたことがないからな、何とも。



「後は薬草が…」



穂積はポケットをごそごそやりだした



まさかそこから…



そのまさかだ




「ゲコッ」



カエル!?



「よし!ユカリ、おいでよ。」



私を魔法陣の中に呼ばないでください



実はヘタレって言われても構わない



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