Aimez-moi plus(Love me more)
6.don't leave me
「知ってますか?長谷川さん 倉木くん部長に気に入られて、今度のフランスでの仕事、任せたいって言ったらしいですよ」
「え?」
胸の奥のほうがドクンと鈍い音をたてる。
倉木くんが、海外に?
「どうしたんですか?長谷川さん」
「・・え・・・あ、ううん。なんでもないの」
「いいなぁ、フランス」
女子同士のランチタイム。
外に出払ってしまった男性社員の噂話をするのが、最近の女子の楽しみらしい。
「えー私も倉木くんとなら一緒にいきたい!!」
「あ、ずるい。私はねー、阿部さんと行きたいなぁ」
さらに盛り上がるけど、私はすっかり食欲を失ってしまった。
「あれ?長谷川さん、どうしたの?食欲ないの?」
私が小さくため息をついて、食べかけのサンドイッチをしまうとみんなが一斉に私の方を見た。
「あ。ちょっと・・・夏バテみたい。少し横にならせて」
そう言って、会議室をあとにした。
私が食べかけのサンドイッチを給湯室のゴミ箱に捨てようとした時、ふいに肩をつかまれた。
「具合悪いの?」
噂をすれば影。
私の肩をつかんだのは外回りから帰ってきたばかりの倉木くんだった。
「え?」
胸の奥のほうがドクンと鈍い音をたてる。
倉木くんが、海外に?
「どうしたんですか?長谷川さん」
「・・え・・・あ、ううん。なんでもないの」
「いいなぁ、フランス」
女子同士のランチタイム。
外に出払ってしまった男性社員の噂話をするのが、最近の女子の楽しみらしい。
「えー私も倉木くんとなら一緒にいきたい!!」
「あ、ずるい。私はねー、阿部さんと行きたいなぁ」
さらに盛り上がるけど、私はすっかり食欲を失ってしまった。
「あれ?長谷川さん、どうしたの?食欲ないの?」
私が小さくため息をついて、食べかけのサンドイッチをしまうとみんなが一斉に私の方を見た。
「あ。ちょっと・・・夏バテみたい。少し横にならせて」
そう言って、会議室をあとにした。
私が食べかけのサンドイッチを給湯室のゴミ箱に捨てようとした時、ふいに肩をつかまれた。
「具合悪いの?」
噂をすれば影。
私の肩をつかんだのは外回りから帰ってきたばかりの倉木くんだった。