Aimez-moi plus(Love me more)
このあと倉木くんが出してくれたおかゆは、完全にレトルトのおかゆだったけど、私は甘えさせてくれる倉木くんに最後まで甘えて食べさせてもらった。

「でも、長谷川さんを乱すことができるのは俺だけだ」

ああ、そうかも。

にやりと強気な顔で笑った倉木くんに思わずどきっとしてしまう。

その目はいつも私をいじめるときの目。


なのに、いじめられたい・・・なんて・・・


「そんなえっちな顔して誘わないでよ・・・」

思わずうっとり見つめていたら、倉木くんの手が私のパジャマのボタンをはずし始めていた。

「ちょ、ちょっと・・・」

その手を掴んで止めようとするけど、やっぱり男の子にはかなわない。

「ちょっと試してみたくない?」

「何を?」

「えっちで風邪が治るって言うじゃない?」

「・・・うつる、とも言うけどね」

「大丈夫。俺、小さいころから一回も風邪ひいたことないから」

「でも、うつるよ」

「うつってもいいよ、圭が楽になるなら」

時々そうやって不意打ちをかける。

もう本当にまいっちゃうなぁ・・・
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