Le jour du lis de la vallée(スズランの日)
こんな声出せるんだ・・・
そして、私は佐々木の想いを本当に思い知らされた。
何度も指と舌でいかされ、声も出せないほど脱力してしまったころようやくひとつになれたのだ。
私はもう気持ちよくてどうしようもないのと、なんだか感極まってしまって涙が出てくる。
「・・・思い知っただろ?」
佐々木はゆるゆると腰を動かしながら、ささやく。
「・・・んっ・・・はぁ・・・」
そんなに強くされているわけではないのに、動かされるたびに鳥肌がたつ。
昨日の悠馬さんのときとはまた違った感覚だった。
「・・・悠馬なんかと比べるなよ」
う。するどい。
「俺に抱かれてるのに、他の男なんか思い出すな」
そういいながら、佐々木の動きがどんどん激しくなる。
「・・・あっ・・・いやっ・・・そんなに、激しくしたら・・・ぁっ」
一気に押し上げられる快感に、身体がのけぞってしまう。
「も・・他の男のことなんか・・・っ・・・思い出せないくらい、俺で、いっぱいにしてっやる・・・っ」
奥へ奥へと打ちつけられて、頭がおかしくなってしまいそうになる。
「絵里子、愛してる」
同時に果てる瞬間、佐々木が搾り出すような声でつぶやいた。