Two of us
「・・ふ・・ぅん」

腰の動きとは裏腹な優しいキスに体が反応していく。

「・・・あぁ・・彩香・・すごい・・・」

涙でにじんだ向こう側に、気持ち良さそうに微笑んでいる紘一郎の顔が見える。

額を合わせるように紘一郎がうつむくと、私の中の紘一郎がびくんと脈打った。

すると、紘一郎はそのまま私の両膝を持ち上げるようにして体を起こす。

すごく恥ずかしいと思ったけど、次の瞬間にはもう激しく突き上げられておかしくなるかと思った。

「・・・あ・・ぁ・・・彩香・・・彩香・・・」

うわごとのようにお姉ちゃんの名前を呼びながら、紘一郎さんが私を抱いている。

でも、その姿はひどくセクシーで、体が勝手に反応してしまった。


「・・・う・・ぁ・・・くっ・・・」


体の奥がきゅんとし始めると、紘一郎さんは苦しそうに顔をゆがめる。
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