Two of us

「彩香・・・いい?イクよ」

苦しそうに紘一郎さんがそうつぶやくと、腰をおさえられさらに激しく打ちつけられた。

「あ・・・ぅ・・・っ・・・紘一郎さ・・っ」

意識がどっか行ってしまうんじゃないかと思うくらい激しく突き上げられ、私は紘一郎さんの名前を呼び続けた。

紘一郎さんは最後に強く私を突き上げ、そのまま私の上に倒れ込む。

荒い息と私の中で強く脈打つそれが私の心臓と同期してしまったように感じる。

しばらくして紘一郎さんは私の中から出ていくと、後処理をしてそのまま眠りこんでしまった。

「・・・・」

私はベットに倒れこんでしまった紘一郎さんの背中を撫でる。

肩胛骨のあたりに私の爪のあとが残ってしまったのだ。


「お姉ちゃんじゃなくて、ごめんね・・・」


そうつぶやくとまた涙が溢れてくる。

私はベットの下に脱ぎ散らかした服を身につけると下腹部の痛みを押さえながら、そっと部屋を抜け出した。
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