Two of us
自分の部屋に帰ってシャワーを浴びて着替えると、私はさっきまで身につけていたお姉ちゃんの服をゴミ箱に捨てた。

ベットに潜り込むと、そっとおなかのあたりに手を当てる。

まだ少し残るその痛みは、初めてを大好きな人に捧げた証。




だけど、紘一郎さんは私をお姉ちゃんだと思って抱いた。

だからもうこの恋は終わらせなきゃいけない。

もうあんなふうに抱いてもらえることなんてないんだから・・・




私は溢れる涙を止められないまま、そっと目を閉じた。
< 14 / 47 >

この作品をシェア

pagetop