Two of us
4.運命の選択
次の日。

乗り気だったわけじゃないのに、朝早く目が覚めてしまった。

大きく伸びをしてカーテンを開く。

青い空にぽっかり浮かんだ白い雲

皮肉なまでの良い天気


私は窓を開けてひんやりした空気をいれた。





10時

時間通り、一也は私の家に迎えに来た。

といってもお隣だから3分もかからないんだけど・・・




「デート」と言った一也は、ちょっとそこらへんの芸能人に負けないくらいかっこよく服を決めてきた。

チャイムに出てきたお母さんもメロメロだ。

「じゃあ、一也くん、キミカのことよろしくね」

「もう、お母さん・・・」

根ほり葉ほり聞き出そうとするしつこいお母さんにも一也は笑顔で答えてる。

そういうところはやっぱり紘一郎さんと似てる。
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