Two of us
映画に、ショッピングに、おしゃれなカフェでのおしゃべり

一也とは紘一郎さんの時のように緊張せずにリラックスして一緒にいられた。

気がつけば、いつの間にかあたりは真っ暗で私たちは人気のない公園のブランコで遊んでいた。


「キミカ、楽しかった?」

「うん、ありがとね、一也」

思わぬ居心地の良さにこのまま一也とつきあうのもいいかな、って思ってしまう。

ブランコを思い切り揺らしていると、ふと一也がブランコからおりて私が降りてくるのを待った。

「どうしたの?」

ゆっくりとブランコを止めておりると、一也の手が伸びてきて抱き寄せられる。

私より30センチ近く身長の高い一也に抱きしめられると私は一也の胸に顔をうずめるしかなかった。




トクントクン・・・



一也の心臓の音が聞こえる。


一也の匂い・・・




そのまま目を閉じると、なんだか急に安心する。
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