Two of us
「キミカ・・・」

私を抱きしめていた両手が、頬を包む。

ゆっくりと傾けた紘一郎さんの顔が近づく。

そっと重なった唇に、初めてじゃないのに体が震える。

ただ重ねただけのキスなのに、そこから紘一郎さんの熱が伝わってきた。

ゆっくりと顔が離れると、紘一郎さんの手が私の服にかかった。

一枚一枚ゆっくりと脱がされていく。

恥ずかしくて、でもドキドキして西日に照らされた頬がかっと熱くなった。

「・・・キミカも見せて、俺への気持ち、全部」

そう言って自分が着ていたものは一気に脱いだ。

「それと、声、我慢しないで聞かせて」

紘一郎さんはゆっくりと下着姿になった私の肩に触れた。

大きく熱い手がゆっくりと首筋をなぞり、私の髪を梳いた。

もう片方の手が裸の腰をとらえると、ぐっと抱き寄せられそのまま唇がふさがれた。
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